活動の価値・想いを言葉とビジュアルで伝える
神奈川県茅ヶ崎市・藤沢市を中心に活動する非営利型一般社団法人 遊びでまちづくりする準備室様より、多世代の交流遊び場づくりや出張授業などを行う「まちのスコーレ」の取組について、代表へのインタビューおよびInstagram投稿用画像の制作をご依頼いただきました。
今回のご依頼では、単なる活動紹介ではなく、代表の想いやその背景にある問題意識、活動の価値や独自性を丁寧に掘り下げたいというご相談をいただきました。
「活動内容」ではなく、「なぜそれをやっているのか」

「まちのスコーレ」は、多世代の遊び場づくり、出張授業、自然体験など取組が多岐にわたる活動です。そのため「何を目指しているのか分かりにくい」と受け取られることもある、という課題感が共有されました。
そこで今回の取材では、
個々の活動を並べて紹介するのではなく、それらを横断している共通の背景や課題意識は何かという視点から問いを設計。
- 多世代参加をなぜ大切にしているのか
- 「生きづらさ」をどう捉えているのか
- なぜ「遊び」を軸に据えたのか
- なぜそれを「まちづくり」と結びつけているのか
といった内容を中心に、活動の背景をたどる問いとして設計しました。
キーワードは「ナナメの関係」

多世代の遊び場づくりにも、出張授業にも共通していたのが、「家族や学校の友達とは異なるナナメの関係性が生まれる場をつくりたい」という想いでした。
生きづらさを抱えるこどもたちに、モヤモヤや孤独を受けとめてくれる関係=ナナメの関係を作りたい。いろんな人と出会い、多様な価値観に触れて、自分らしさを見つけてほしい。
出張授業の取組も、地域人材を教育現場につなげることで、ナナメの関係を築ける場の選択肢を広げるためであることが語られました。
「遊び×まちづくり」を問うことで、独自性を言語化

もう一つ、取材の中で大切にしたのが、なぜ「遊び」と「まちづくり」を結びつけているのかという問いです。
活動内容だけを追うと、「遊び場づくり」「教育」「地域活動」と分野ごとに切り分けて語られがちですが、この組み合わせこそが、「まちのスコーレ」の独自性を形づくっていると感じました。
そのため、遊びとは何か、まちづくりとは何か、それぞれを代表の言葉で再定義してもらうことで、活動の意図と必然性が一つの思想としてつながるよう取材を行いました。
「いろんな人と共創したい」の一言から見えたこと

取材の終盤、代表の口からふっとこぼれた「いろんな人と共創したい」という言葉にハッとしました。
この団体は、たくさんのボランティアが企画・運営に関わっています。学生、会社員、専門性を持つ人たち、それぞれが当事者として意見を出し合い、活動そのものを形づくっているのです。また、協働事業パートナーとして地域団体などが20以上も登録し、イベントの共同開催などを行なっています。
多様な人・組織がさまざまな形・次元で関わっている。この関わりしろ(余白=遊び)こそが団体の特徴であり、魅力だと感じ、「まちのスコーレはまだ作り途中、いろんな人・組織と共創したい」というフレーズで締めくくりました。
取材の中でふと出てくる、何気ない言葉。そこには、その団体が大切にしている価値観や魅力が凝縮されていることが多いと感じています。そんな「らしさ」を可視化する取材を今後も大切にしていきたいと思います。

